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鉄眼禅師

鉄眼道光禅師

鉄眼道光禅師・・・

 肥後国益城郡守山村の人。13歳で出家。26歳のとき、長崎・興福寺にいた隠元に参謁し、禅に入り、その後福済寺の木庵にも参じました。寛文10年(1670)、難波・瑞龍寺中興開山に請われ、延宝4年(1676)に木庵の法を嗣いでいます。鉄眼禅師の最大の功績は、仏教経典の集大成、一切経を開版したことです。仏教国日本に一切経版木の無いことを残念に思い、寛文4年(1664)頃からこの大願を抱き、同9年には隠元にその志を告げました。その際、隠元より明朝版大蔵経を授かりました。また、黄檗山内に寺地も授かり、ここに藏版・印刷所としての宝蔵院を建立、京都には印房を設け本格的な事業をはじめました。黄檗僧をはじめ大名諸士などの支援や、鉄眼禅師自身の地道な募金活動などにより延宝6年(1678)には完成、その初版が後水尾法皇に進上されました。あしかけ17年におよぶ大事業でした。鉄眼禅師は、その2度の大洪水や天災飢饉に救済施行もし、活仏と仰がれつつ天和2年(1682)3月22日53歳で入寂されました。